「研究奨励賞」の趣旨と応募方法

「若手研究者発表セッション」と「研究奨励賞」について

 日本マーケティング・サイエンス学会では、1996年より、大学院生や企業の若手研究者の研究、交流の場として「若手研究者発表セッション」を開設しています(原則として夏の学会)。
このセッションの発表者の中で特に優秀な研究を「研究奨励賞」、それに準ずる研究を「審査員特別賞」として表彰し、賞状、賞金を授与します。なお、2016年度から賞金を増額し、「研究奨励賞」受賞者に対しては「海外発表助成金」も授与します。

応募資格

 応募締め切りの時点で次のいずれかに該当する方。ただし、発表時点で日本マーケティング・サイエンス学会の会員であること。過去に研究奨励賞を受賞された方は除きます。
(1) 大学院生 修士課程もしくは博士後期課程在学者。
(2) 修士課程修了後3年以内の方(教員、企業・官公庁等に勤務されている方)
(3) 上記(1)(2)以外で、企業・官公庁等に入社後、10年以内の方
対象となるのは応募者の主体的な研究とします。なお、上記の資格を満たす方同士の共同研究・共同発表も可能です。

発表内容

 マーケティング・サイエンス領域に関する研究であれば、基礎的なものでも応用・実用的なものであってもかまいません。ただし、発表論文は学会誌等に未発表のものに限ります。マーケティング・サイエンスの領域とは「データと論理に基づいて市場と捉えるための基本的な考え方、および具体的方法を探究するものであり、常にマネジリアルな視点から発想されるもの」(片平 1987「マーケティング・サイエンス」東大出版会より)とします。

応募方法

 発表を希望される方は、報告申込書(ダウンロード)を用いて、期日(学会員宛にメールで毎年1~2月にお知らせします)までに学会事務局までメール(学会概要参照)にて送付してください。
なお、応募者が多数の場合には、発表者を選考する場合があります。

選考方法

 若手研究者発表者セッションでの発表と、後日提出していただく論文を審査委員会が審査します。
なお、研究奨励賞に選出された論文は、審査委員によるレビューの後に「マーケティング・サイエンス」誌に掲載されます。

若手研究者セッション報告助成制度

 交通費などに充てて頂くため、報告1件につき20,000円を支給する制度があります。希望される方は、上記の報告申込書に必要事項を記入して下さい。

賞金

 研究奨励賞受賞者には賞金10万円、審査員特別賞には賞金1万円を授与します。
(共著の場合、賞金は共著者の間で配分いただきます。)

海外発表助成金(2016年より新設)

 優秀な若手に海外で報告する機会を与えるために、「研究奨励賞」受賞者が海外で研究成果を報告する場合、海外発表助成金として20万円を支給します。(共著の場合、助成金は共著者の間で配分いただきます。)
受賞後、概ね2年以内に海外の学会(Informs Marketing Science Conference, Informs Annual Conference、ACR、EMAC、AMAなど)にsubmitし、acceptされた段階で、事務局までお知らせ下さい。学会の開催地(海外)によらず一律20万円を支給します。航空費、宿泊費、英文校正費用などにお使い下さい。
なお、海外で報告される際は、JIMSから研究奨励賞および海外発表助成金を受けたことを明示してください。また、感想や海外学会の動向などを次年度以降の研究奨励賞授賞式、学会ホームページなどで報告をお願いします。

海外発表助成金の利用例

(1) 夏の学会若手研究セッションで報告
(2) 冬の学会で「研究奨励賞」受賞
(3) 1月頃 Informs Marketing Science Conferenceにsubmit
(4) 3月ごろaccept
(5) JIMS事務局にacceptance letterを沿えて海外発表助成金申請
(6) 助成金支給
(7) 夏ごろ Conferenceで報告
(8) JIMS冬の学会 奨励賞表彰式にて感想等を報告

「研究奨励賞」過去の受賞者